犬と一緒にバスに乗車できる?バスの種類ごとのルールや乗車料金を解説
公開日:2024年12月26日 2025年01月08日愛犬と一緒に移動する交通手段として、バスを利用したいと思っている方は多いのではないでしょうか。犬などのペットと一緒にバスに乗車できるかどうかは、バスの種類やバス会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
本記事では、犬と一緒に乗車できるバスの種類や、基本ルール、注意点について解説します。愛犬と一緒に、快適に移動をしたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
犬と一緒にバスに乗車できるかどうかはバスの種類やバス会社によって異なる
全てのバスで犬と一緒に乗車できるわけではありません。バスを大きく3種類に別けると以下のようになります。
貸切バス | 高速バス | 路線バス | |
---|---|---|---|
同乗可否 | △ | × | ○ |
犬と一緒にバスに乗車できるかどうかは、バスの種類やバス会社によって異なりますのでそれぞれ詳しく見てみましょう。
貸切バスの場合
貸切バスに犬と一緒に乗車できるかどうかは、バス会社の規定によって対応が異なります。そのため、事前にバス会社へ確認しておくことが重要です。
乗車可能なバス会社の場合は、キャリーバッグやケージに入れて、車内に出さないことが基本条件である場合がほとんどです。
犬の乗車料金はかからないことが多いものの、車内のシートを汚したり匂いを残したりすると、別途クリーニング代の請求が発生する可能性があるため注意しましょう。
高速バスの場合
高速バスはほとんどの場合、犬と一緒に乗車できません。乗車できない理由は、以下のとおりです。
- 長距離移動である場合が多いため
- 夜間の運行になることもあり、犬の身体的な負担が大きいため
- 他の乗客への配慮のため
朝発や昼発など、夜発以外の高速バスの場合は犬も乗車できるケースがあります。ただし、バス会社によって対応が異なるため、犬と一緒に乗車したい場合は、予約時に確認しておきましょう。
路線バスの場合
路線バスは、手荷物としてバス内に犬を持ち込むことが許可されています。ただし、キャリーバッグやケージなどのフタがついているケースに入れなければなりません。
乗客の中には、動物アレルギーの方や苦手な方がいる可能性があるため、犬の顔が出ないよう対策をする必要があります。
犬と一緒にバスに乗車する際の基本ルール(マナー)
犬と一緒にバスに乗車する際は、以下の基本ルール(マナー)を守りましょう。
犬はペット用ケージやキャリーケースに必ず入れる
犬はペット用ケージやキャリーケースに必ず入れ、顔や体が出ないようにしましょう。ケージに入れられない場合は、基本的に乗車不可となります。そのため、ケージに入らない大型犬などは乗車できません。
小型犬と同乗する際は、愛犬がリラックスできるよう、ケージ内にお気に入りのおもちゃやおやつを用意して、落ち着ける環境を作ってあげることも大切です。できるだけストレスを与えないよう、愛犬にも配慮してあげましょう。
なお、貸切バスを利用する場合は、ペットをトランクルームに預けられません。そのため、手回り品として車内に持ち込む必要があります。
トイレのしつけができていない場合は乗車させない
トイレのしつけができていない場合は、乗車させないようにしましょう。走行中のバスは密閉空間で、臭いが充満しやすいためです。
トイレのしつけができていないと、他の乗客に迷惑がかかる可能性が高いため、不安な場合は乗車させないことがマナーです。
バスに同乗するのが介助犬や盲導犬の場合
バスに同乗するのがペットではなく、介助犬や盲導犬の場合は、キャリーバッグやケージに入れずに乗車できます。「旅客自動車運送事業運輸規則 第52条」で、介助犬や盲導犬など補助犬の同伴が認められているためです。
高速バス・夜行バス・貸切バスなど、バスの種類は問いません。バスだけではなく、電車や飛行機などにも適用される重要なルールです。
ただし、バス会社や運行ルートなどによって対応が異なる場合があります。バス会社側にも、介助犬を車内に受け入れる準備が必要ですので、介助犬や盲導犬と一緒に乗車する際は事前にバス会社に確認しましょう。
犬と同乗する際の乗車料金
犬と乗車する際の乗車料金は、どのバスでも追加料金はかからないことが一般的です。ただし、一部のバス会社では、手荷物料金として別途料金が発生する場合もあります。バス会社によって規定が異なるため、乗車前に確認しておくとよいでしょう。
盲導犬や介助犬などの補助犬は、キャリーバッグに入れる必要はなく、追加料金もかかりません。
犬と一緒にバスに乗車する際の注意事項
犬と一緒にバスに乗車する際の注意事項は、以下のとおりです。
周りの乗客に迷惑をかけないよう配慮する
犬と一緒に乗車する際は、無駄吠えなどで周りの乗客に迷惑をかけないよう配慮する必要があります。特に路線バスには、さまざまな方が乗車しています。犬が苦手な方、動物アレルギーを持つ方がいることも考慮しましょう。
愛犬の行動やマナーによって、バスの運行に支障が出たり、他の乗客に不快感を与えてしまうことがあります。周囲に迷惑をかけてしまうと、公共バスでは下車を求められる可能性もあります。バスに乗る前は愛犬の様子をしっかり確認し、状況に応じて利用を控える判断も重要です。
心配な場合は、身内のみで運行できる貸切バスの利用を検討してみましょう。まわりへの配慮が不要になるわけではありませんが、ペットと同乗するにあたっての理解が得られやすくなります。
ペット用ケースのサイズに制限がある
バス会社によって異なりますが、ペット用ケースのサイズ、いわゆる「持ち込み荷物」にサイズ制限が設けられている場合があります。持ち込み荷物は、膝の上や座席下に置かなければならず、ペット用のケージやキャリーバッグも同様です。
「3辺の合計が90cm以内」など、具体的な大きさが定められているバス会社もあります。サイズオーバーの場合、持ち込みが認められない可能性もあるため注意が必要です。
また、サイズ制限がなくても通路にはみ出したり、他の乗客に迷惑をかけたりする可能性がある場合は、持ちこまないようにしましょう。
車内を汚したり匂いを残したりするとクリーニング代を請求される可能性がある
車内を汚したり匂いを残したりすると、クリーニング代の請求が発生する可能性があるため注意が必要です。クリーニング代が発生するケースとして、以下のような状況が挙げられます。
- 犬の排泄物や吐しゃ物で座席や床を汚してしまった場合
- 座席や床を爪や歯で傷をつける、または壊した場合
- 犬のにおいが車内に染みつき、次の乗客が利用する際に問題がある場合
犬と同乗する際は、トラブルが起きないよう、ケージから出さないようにしましょう。
犬と一緒に移動する際のバス以外の交通手段
犬と一緒に移動する際は、バス以外にも交通手段があります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
交通手段 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ペットタクシー | ・プライベート空間なので周りに迷惑をかけるリスクがない ・目的地に直行できる |
・ペット対応タクシーの台数が少ない ・料金が割高になることが多い |
レンタカー | ・好きなルートで自由に移動できる ・大型犬でも乗車できる |
・車内に汚れやにおいを残すと、クリーニング代が発生する可能性がある |
電車 | ・移動費が安い ・長距離移動ができる |
・周囲の乗客に配慮する必要がある ・大型犬は利用できないケースが多い |
犬の性格や移動距離、費用などを考慮して最適な交通手段を選びましょう。
まとめ
犬と一緒にバスに乗車できるかどうかは、バスの種類やバス会社によって異なります。介助犬や盲導犬は、基本的にどのバスでも一緒に乗車可能です。
ペットの場合、ペットケージに入る小型犬は乗車できますが、大型犬は乗車できないケースがほとんどです。ペットと一緒にバスに乗車する際は、ルールやマナーを守り、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
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