バスで乗り物酔いをしたときの対処法は?予防方法や応急処置を解説
公開日:2024年12月27日 2025年01月08日「乗り物酔いが不安で、バスに乗車するのを避けている」という方も多いのではないでしょうか。バス酔いの主な原因は、自律神経と平衡感覚の乱れですが、過去の経験や不安が引き金となり、気分が悪くなることも少なくありません。
今回は、バスで乗り物酔いしたときの対処法や、予防策を解説します。事前に対策をしておけば、乗り物酔いを防ぐ効果が期待できます。快適なバスで移動するために、ぜひ参考にしてください。
バスで乗り物酔いをする原因
バスで乗り物酔いをする主な原因は、自律神経と平衡感覚の乱れです。目からの情報と平衡感覚が一致しないと、脳が混乱してしまい、バス酔いの症状が現れます。
具体的には、以下のような要因でバス酔いしやすくなります。
- 内耳(平衡感覚を司る部分)の揺れ
- 疲労や睡眠不足
- 緊張やストレスなどの心理的要因
- 車内のにおいや温度など外部からの刺激
- 空腹・満腹状態
- 読書・スマホ・ゲームなど一点を凝視する行動
反対に、乗り物酔いの原因を避ければ、バス酔いしにくくなります。
【乗車前】のバス酔い対策
バス酔いを防ぐために、乗車前にできる対策は以下のとおりです。
酔い止めを飲んでおく
バス酔いしやすい方は、乗車前に酔い止めを飲んでおくことが大切です。ただし、酔い止めに即効性はないため、飲むタイミングが重要です。
目安として、バスに乗車する30分~1時間前に飲んでおくとよいでしょう。また、酔い止めを飲まなくても、いざという時に準備しておくことで安心感を得られる場合もあります。
空腹状態や満腹状態を避ける
空腹状態や満腹状態を避けることも、乗り物酔いを防ぐのに効果的です。空腹時は血糖値が下がるため脳の働きが悪くなり、乗り物酔いしやすくなります。一方、満腹時は胃の揺れが大きくなるため、酔いやすくなります。
そのため、乗車前に軽めの食事を済ませておくとよいでしょう。また、以下の食品は乗り物酔いしやすいといわれているため、できるだけ避けることをおすすめします。
- アルコール
- 脂っこいもの
- 柑橘系の食べ物や飲み物
バスに乗車する前日は十分な睡眠を取る
バスに乗車する前日は、十分な睡眠を取っておくことが大切です。疲労が溜まっていると、体の感覚が過敏になり、揺れを過剰に感じやすくなるためです。
また、脳が混乱しやすくなるため、視覚とバランス感覚のズレに適応できなくなります。十分な睡眠を取っていれば、自律神経が乱れにくくなり、結果として乗り物酔いしづらくなるでしょう。
体を締め付けないラクな服装で乗車する
締め付けが強い服装を避け、ラクな服装で乗車することも乗り物酔いを防ぐポイントです。体の不快感が、酔いを誘発することもあるためです。締め付けが強い服は体にストレスを与え、血流を悪くします。
特に長距離バスは、体を動かす機会が少なく、同じ姿勢を長時間維持することになることが予想されます。そのため、ゴムウエストのパンツや柔らかい素材の服を選ぶとよいでしょう。
また、車内温度に対応するため、カーディガンやパーカー、ストールなど、体温調整できるアイテムを持っておくこともおすすめです。
【乗車中】のバス酔い対策
バス酔いを防ぐために乗車中にできる対策は、以下のとおりです。
眠れる場合は頭が揺れないよう固定して寝る
バス車内で眠れる場合は、頭が揺れないよう固定して寝ることが酔いを防ぐのに効果的です。頭を固定して寝れば、乗り物酔いの原因の一つである「内耳の揺れ」を防げます。
また、眠っている間は視覚情報がなくなるため、平衡感覚とのズレを抑えられるメリットもあります。座席を倒して安定させたり、ネックピローを使用して頭を固定したり、無理のない体勢を取るとよいでしょう。
可能であれば、周囲の了承を得てリクライニングを倒して休むことがおすすめです。
読書やスマホの操作など近距離を見ることを避ける
読書やスマホの操作など、近距離を見ることを極力避けましょう。近距離を見ていると、目の筋肉が緊張し疲れやすくなり、自律神経を乱す可能性があるためです。視覚情報が固定されると、体の揺れとズレが生じ、酔いやすくなります。
可能であれば窓側の座席に座り、遠くの景色を見るとよいでしょう。近くの建物や樹木などの流れる景色ではなく、山や空など遠くにある安定した景色を見ることをおすすめします。
こまめに休憩を挟む
サービスエリアなどで休憩がある場合は、外の空気を吸い、こまめに休憩を挟むことが大切です。長時間座っていると、自律神経が乱れやすくなり、酔いやすくなるためです。
外の新鮮な空気を吸うことで脳に十分な酸素を送り、気分をリフレッシュできます。深呼吸や、肩や首周りの軽いストレッチをするとよいでしょう。
乗り物酔いに効果のある食べ物や飲み物を摂取する
乗り物酔いに効果があるといわれている食べ物や飲み物を摂取するのも、バス酔い予防に効果的です。具体的には、以下のような食品が挙げられます。
- キャンディ
- チョコ
- ガム
- 梅干し
- ジンジャー(生姜)入りの飲み物
- ペパーミントティー
- 炭酸水
乗り物酔いを予防するためには、消化を助ける食事や温かい飲み物などが有効です。
【バス酔いした後】の対処方法
バス酔いした際の対処法は、以下のとおりです。
酔った後にも効くタイプの酔い止めを飲む
乗り物酔いした場合は、酔った後にも利くタイプの酔い止めを飲むことが一つの対処方法です。酔い止めは乗車前だけではなく、酔ったときに飲めるタイプのものもあります。
ポイントは、吐き気が強くなる前に胸焼けに気付いた段階で服用することです。症状が軽度~中度の場合は、気分の悪さが軽減される可能性があります。
頭を動かさないようにラクな姿勢で遠くを見る
乗り物酔いをした場合は、頭を動かさないようラクな姿勢でできるだけ遠くを見ましょう。頭部が動くと、症状が悪化する場合があるためです。視覚と内耳の感覚を一致させることで、酔いの症状を軽減できることがあります。
乗り物酔いに効くツボを刺激する
乗り物酔いに効くツボを刺激すると、酔いが軽減されることがあります。
手のツボ | 場所 | 効果 |
---|---|---|
内関(ないかん) | ・手首の付け根からひじ側に指3本分 ・手首中央のへこんだ部分 |
・平衡感覚を整える ・吐き気や酔いを軽減する |
外関(がいかん) | ・手と手首の境からひじ側へ指3本分 ・内関の反対側 |
・自律神経の調整や頭痛 ・疲労回復 |
バスで乗り物酔いしやすい方からよくある質問
バスで乗り物酔いしやすい方から、よくある質問を紹介します。
バスで酔いにくい席・酔いやすい席はどこですか?
酔いにくい席は、前方や窓際の席です。反対に、酔いやすい席は後方の席や通路側の席です。車両の後方になるほどバスの揺れが増すため、酔いやすい方は前方の席に座るとよいでしょう。
気持ち悪くなり吐いてしまった場合はどのように対処すればよいですか?
最寄りのSAに停車してもらうため、周囲の乗客や運転手に知らせてください。バスを停車させた後、運転手が「嘔吐物処理キット」を使用して処理をします。不安な方は、エチケット袋を持参すると安心です。
まとめ
バスで乗り物酔いする主な原因は、自律神経と平衡感覚の乱れです。乗り物酔いを防ぐために、乗車の30分~1時間前に酔い止めを服用したり、体のコンディションを整えておくことが大切です。
もし酔ってしまった場合は、頭を動かさずできるだけ楽な姿勢を取りましょう。
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