貸切バスでチャイルドシートの設置は義務?利用ルールや設置方法を解説
公開日:2024年12月27日 2025年01月08日貸切バスにチャイルドシートの設置義務はある?
「貸切バスにチャイルドシートの設置義務はある?」
「普段使用しているチャイルドシートを設置することはできる?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。一般的にチャイルドシートは、子どもの安全を確保するために設置することが義務となっています。しかし貸切バスの場合は、特例で免除されています。
本記事では、貸切バスにおけるチャイルドシートの規定や、取り付けたい場合の対応方法を解説します。6歳未満のお子さまとバスに乗車することを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
貸切バスにおけるチャイルドシートの規定
貸切バスにおけるチャイルドシートの設置は、日本の道路交通法で「義務ではない」とされています。しかしながら道路交通法では、自家用車で6歳未満の子どもが同乗する場合、チャイルドシートの使用が義務付けられています。
ただし、バスやタクシーなどの商用車両では、チャイルドシートの設置が義務付けられていません。貸切バスが義務の対象外となっている理由は、次項で詳しく解説します。
貸切バスでチャイルドシートの取り付け義務が無い理由
貸切バスでチャイルドシートの取り付け義務が免除されている理由は、以下の通りです。
- 不特定多数の人が利用するため、チャイルドシートを必要とする子どもが何人いるか把握できないため
- バス車両の構造がチャイルドシートを取り付けられない構造であることが多いため
- 観光や団体旅行などさまざまな用途で使用されるため、チャイルドシートの義務化が現実的ではない
このように、貸切バス特有の特性からチャイルドシートの取り付けは義務化されていません。
子どもの安全のためチャイルドシートを取り付けたい場合
「貸切バスでチャイルドシートの義務ではないけれど、子どもの安全のために自主的に取り付けたい」と思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、以下のシーンごとに対応方法を紹介します。
バス会社からチャイルドシートを貸してもらいたい場合
バス会社がチャイルドシートを貸してくれるかどうかは、バス会社によって対応が異なります。なお、チャイルドシートの貸し出しをしているバス会社は少ない傾向にあります。
バス会社が貸し出しをしていない場合は、所持しているチャイルドシートを持参する必要があります。チャイルドシートの貸し出しや取り付けに関する詳細は、予約時にバス会社に問い合わせることをおすすめします。
持参したチャイルドシートを取り付けたい場合
チャイルドシートを持参して取り付けたい場合、まずはバス会社に取り付けられるかどうか確認する必要があります。なぜなら、車種によって取り付けられない場合があるためです。
多くの貸切バスでは、2点式のシートベルトが採用されています。2点式シートベルトは、チャイルドシートを取り付けられないケースが多いため、貸切バスでは使用できない可能性が高くなります。
チャイルドシートを取り付けられるバスの仕様
チャイルドシートを取り付けられるバスの仕様は、3点式シートベルトを採用している車両です。大型・中型・小型バスの場合、3点式シートベルトが採用されている座席は、基本的に最前列の1列のみです。そのため最前列以外は、2点式シートベルトを採用している車両がほとんどです。
マイクロバスは、2012年7月に道運送車両の保安基準の改正により、全席3点式シートベルトを設置することが義務付けられました。そのため、2012年7月以降に製造されたマイクロバスは、3点式シートベルトの仕様なので、チャイルドシートを取り付けられる可能性が高くなります。
国際標準規格ISOFIXの場合
貸切バスの車両は、基本的にISOFIX(アイソフィックス)非対応となっているため、取り付けられない可能性が高いです。
3点式シートベルト固定タイプの場合
3点式シートベルト固定タイプであれば、チャイルドシートの設置が可能です。3点式シートベルトとは、その名の通り肩と腰を3点で固定できるタイプで、チャイルドシートの取り付けに適しています。
貸切バスにチャイルドシートを設置する方法と注意点
貸切バスにチャイルドシートを設置する方法は、バス会社によって対応が異なります。そのため、予約時に以下のような確認をしておくことが大切です。
- チャイルドシートを取り付けられるか
- 取り付け可能な場合は貸し出しなのか・持参するのか
- 3点式シートベルトを備えた車両があるか
- チャイルドシートを取り付ける際に運転手や添乗員のサポートを得られるか
バス会社によって対応はさまざまなので、確認が必須です。
貸切バスでチャイルドシートを利用できない場合
貸切バスでチャイルドシートを利用できない場合でも、子どもの安全を確保するために以下のような方法があります。
座席のシートベルトで安全を確保する
子どもが一人で座席に座れる幼児の場合は、シートベルトを正しく装着することで安全を確保できます。シートベルトが子どもの体にフィットするように、装着を手助けしてあげましょう。
乳幼児の場合は抱っこ紐やスリングなどを使う
子どもが一人で座れない乳幼児の場合は、シートベルトができないため抱っこ紐やスリングを使い、抱いたまま乗車する必要があります。
とはいえ、長時間の乗車だと子どもを抱っこし続けるのは大変です。長時間移動になる場合は、以下のような対策を検討するとよいでしょう。
- 肩や腰への負担が少ない設計のものや調整がしやすい抱っこ紐やスリングを選ぶ
- 他の同乗者と交代しながら抱っこする
- サービスエリアやパーキングエリアでの休憩を多めに計画に入れる
まとめ
貸切バスでは、チャイルドシートの取り付けは義務ではありません。チャイルドシートを取り付けられるかどうかは、車両のシートベルトの仕様やバス会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
チャイルドシートを設置できない、かつ子どもが一人で座れる幼児の場合は、大人がシートベルトを装着してあげましょう。一人で座れない乳幼児の場合は、大人がしっかり抱っこして、赤ちゃんの安全を確保してください。
お子さまを連れてのバス利用に不安がある方は、バス会社に相談して安全対策についてアドバイスをもらうのもよいでしょう。
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