電話相談 line
phone

貸切バスの回送代とは?料金が発生する理由や料金相場を解説

公開日:2025年01月30日 2025年02月14日 貸切バスの回送代とは?料金が発生する理由や料金相場を解説
記事一覧

貸切バスにも「回送」があることをご存じでしょうか。貸切バスの「回送」は、タクシーや路線バスで使われる「回送」とは少し意味合いが異なります。タクシーや路線バスの回送は、車両が営業をしていない状態で移動していることを指します。

一方、貸切バスの「回送」は乗客を降ろした後にバスが車庫に戻る際の移動のことです。空車で走行していることに変わりありませんが、車庫までの区間を走行している際は「回送代」として料金が発生します。

そのため、貸切バスの見積書には「回送代」という項目が記載されていることがあります。見慣れていない方にとっては、過剰請求されているのかと不安になることもあります

この記事では、貸切バスにおける「回送」の意味について詳しく解説します。貸切バスを利用する際に、見落としがちな「回送代」について予約前に理解を深めましょう!

貸切バスの回送代とは

バス料金の計算

貸切バスの回送代とは、バスが車庫まで移動する際に発生する料金のことです。回送代は、利用者がバスに乗車していなくても発生します。

具体的には、以下のようなシーンで回送代を支払う必要があります。

  • バスが車庫に戻るまでの区間で有料道路・高速道路を利用する場合
  • 片道利用でバスが車庫に戻る場合

回送料金は、バスが乗客を降ろしてから車庫に戻るまでの距離に大きく影響します。片道利用の際に発生することが多く、往復利用であれば発生しないケースがほとんどです。
なお、回送代はバスの利用料金と別項目で計上されます。見落としがちな経費なので、見積もりの際にしっかり確認しておきましょう。

貸切バスで回送代が発生する理由

貸切バスで回送代が発生する主な理由は、以下のとおりです。

車庫への移動時間も利用時間に含まれるため

料金の決まり方1

バスが車庫へ戻る際の移動時間もバスの利用時間に含まれるため、回送代が発生します。そもそも、貸切バスの利用料金は「移動距離」と「利用時間」で計算されます。
この利用時間とは、集合から解散までの時間ではなく、バスが車庫に戻り点検を終えるまでの時間です。そのため、片道利用でバスに乗車しない区間があっても料金が発生します。
なお、バスの一時返却を検討している場合、時間と距離によっては回送しない方が安く済むケースもあります。利用状況に応じて、バス会社に相談するとよいでしょう。

 

ドライバーの労働時間としてカウントされるため

貸切バスの回送代には、ドライバーの人件費も含まれています。車庫に戻るまでの時間もドライバーの勤務時間として計算されます。
そのため、深夜~早朝(22時~翌5時)の時間帯に回送すると深夜割増料金が適用され、回送代が割高になる可能性があります。

労働基準法によって深夜割増料金(通常の25%増)が義務づけられており、このコストが回送代に反映されるためです。バス会社にとっては、ドライバーの労働条件を守るために必要な費用です。利用時間によってはコストがかさむ可能性があるため、回送を検討している場合はタイミングも考慮しましょう。

回送区間の燃料代が必要なため

バスの回送時にも燃料が必要なので、燃料代も回送代に含まれます。回送距離が長いほど燃料代が増加し、回送代に反映されるケースもあります。
貸切バスの回送代は、バス会社のさまざまな経費の負担を軽減するために利用者が負担していると捉えてよいでしょう。

貸切バスの回送代の計算方法

バスの料金

貸切バスの回送代は、以下の要素をかけ合わせて計算できます。

回送代にカウントされる料金 詳細
回送区間の有料道路代・高速道路代 ・利用するバスの車種(車両の大きさ)や利用する区間によって料金が変動する
回送に要した時間 ・貸切バスの料金は「移動距離×移動時間」で計算されるため、回送代も含まれる
ドライバーの人件費 ・回送区間を走行する際のドライバーの人件費
・深夜~早朝の時間帯は割増料金が発生する
燃料代 ・回送区間を走行した分の燃料代
・バス会社によって、距離が長くなると燃料代が加算されるケースもある

この説明をご利用者様にしたときによく頂くご相談が「だったら高速道路を使わずに下道で運行して欲しい」というご意見です。

結論を言うと、車庫まで距離がある場合は、下道ではなく高速道路を使った方が一般的に安くなります下道を利用すると移動時間が長くなるためです。
また、回送代の規定はバス会社によって異なるため、見積もり時に確認しておくことをおすすめします。

回送代の料金設定事例

回送代の、料金設定の具体的な事例を紹介します。(新宿にバス会社の車庫があると仮定した場合のシミュレーションです。)

新宿発⇔箱根の往復利用の場合

車種 車両区分 費用相場
大型バス 特大車 約1万円
中型バス 大型車 約6,500円
小型バス・マイクロバス 中型車 約4,500円

新宿から箱根間を往復利用した際、回送代はかからないのが一般的です。乗客を降ろしてから車庫に戻るまで、有料道路や高速道路を利用しないためです。下車地とバス会社の車庫が比較的近距離にある場合は、回送代不要とみなされることがあります。
ただし、バス会社との契約内容によっては回送代が発生する場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

新宿発・箱根解散の片道利用の場合

新宿から箱根までの片道利用をした場合、箱根から新宿までバスが戻る際に利用した有料道路代が回送代として加算されます。

車種 車両区分 費用相場
大型バス 特大車 約1万円
中型バス 大型車 約6,500円
小型バス・マイクロバス 中型車 約4,500円

上記のように、車両によって料金が変動します。高速道路料金は以下のサイトから簡単に検索できます。該当する車両区分の入力を忘れないようにしましょう。
参照:高速道路料金・ルート検索|NAVITIME

深夜・早朝利用の場合

夜行バス

深夜・早朝(22時~5時)に回送としてバスを利用した場合、利用した区間によって料金は変動しますが、ETC車は30%割引が適用されます。
ただし回送代は安くなりますが、バスのドライバーの人件費は深夜料金が適用され、割高になります。結果として、深夜・早朝に回送すると料金が高くなる可能性があるため、あまりおすすめできません。
回送代の内訳など、詳細が気になる場合はバス会社に相談するとよいでしょう。

参照:高速道路の深夜割引の見直しについて|NEXCO東日本

貸切バスで回送代を抑える方法

貸切バスで回送代を抑える方法を紹介します。

車庫から近い場所で出発・解散する

車庫の所在地を確認し、車庫近隣での出発や解散を選ぶことで回送代を抑えられます。回送代は、バスが車庫に戻るまでの距離に大きく左右されるためです。
移動時間が短ければ有料道路・高速道路代が安くなるため、車庫の所在地を確認しておくことが大切です。

高速道路を利用したルートを選択する

片道利用でバスに乗車せずに回送する場合、高速道路を利用したルートを選択することで料金を抑えられます。先述したとおり、バスの利用料金には移動時間もカウントされます。下道を利用すると時間がかかるため、その分料金が高くなります。
総合的に考えると、高速道路や有料道路を利用した方が安くなるケースが多くなります。

複数のバス会社と比較する

回送代を抑えるためには、複数のバス会社に見積もりを依頼し、詳細を比較することも重要です。バス会社によってキャンペーンなどを行っている期間もあるため、割引情報などもチェックしておくとよいでしょう。
また、貸切バスを利用する際、回送代は見落としがちな項目です。見積もりを依頼した際は、バス料金だけではなく回送代の詳細も忘れずに確認しておきましょう。

まとめ

貸切バスの回送代は、片道利用の場合に発生するケースが多く、料金は運行区間によって大きく変わります。回送代を抑えたい場合は、車庫に近い場所での解散や、有料道路の活用などがおすすめです。
バス会社を選ぶ際は、回送代を含めた料金を複数社と比較して、最適なプランを選びましょう。

お見積りはこちらから!

予約、質問、相談、何でもお電話ください!

03-6457-8067

最短1分でカンタン見積り!

無料見積もり依頼

最短10秒・登録不要!

料金シミュレーション
貸切バスを最短1分で簡単無料見積り! /
貸切バスを最短1分で簡単無料見積り!
1人数
2日程
~
3バスの大きさ

URLをコピーしました