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リフト付きバス(福祉バス)とは?特徴や貸切りの料金等を解説!

公開日:2024年03月19日 2024年03月25日 リフト付きバス(福祉バス)とは?特徴や貸切りの料金等を解説!

いすゞ自動車株式会社

「リフト付きの貸切バスってどんなの?」
「何人くらい乗れるの」
「費用は普通の貸切バスより高い?」

リフト付きバスを日常的に借りる人は少ないため、上記のような不安を抱えることもあります。リフト付きバスは、車椅子の方が乗り降りしやすいバスですが、貸切バスとして利用できることはあまり知られていません。

本記事ではリフト付きバス(福祉バス)の座席や料金などを解説しています。リフト付きの貸切バスを検討されている方は是非ご参考にしてください。

リフト付きバスとは?

リフト付きバスとは福祉バスとも呼ばれ、車椅子の乗り降りができるようにリフトが設置されているバスのことです。マイクロバスでは、リフトの他にスロープが設置されているタイプもあります。

リフト付きバスは、普段車椅子を使っているなどバスの乗り降りが自力では困難な方がいらっしゃる場合に便利です。

リフト付きバスにはタイプが2つあります。
車椅子をそのまま座席として固定するタイプと、リフトで乗車した後は正座席に移動して頂き、車椅子はトランクに収納するタイプがあります。

リフト付きバスの特徴


いすゞ自動車株式会社

リフト付きバスの定員や座席レイアウトを解説します。リフト付きバスは、バス会社が普通のバスをカスタマイズした場合とメーカーが製造したタイプがあり、仕様はさまざまです。

定員

貸切バスは、車体のサイズによって4種類に分けられ、乗車定員が違います。
バスの大きさによる車椅子席数と正座席数は、それぞれ以下の通りです。

座席の種類 マイクロバス 小型バス 中型バス 大型バス
車椅子席数 1〜2台 1〜2台 1〜4台 1〜6台
正座席数 〜20座席 〜20座席 〜20座席 20〜45座席

大型バスの場合、車椅子席数ごとの正座席数の目安は以下の通りです。車椅子1代に対して、おおよそ4席分の正座席を使うイメージです。

車椅子席数 1台 2台 3台 4台 5台 6台
正座席数 41〜45座席 37〜41座席 33〜39座席 29〜35座席 22〜31座席 20〜29座席

車椅子席数を増やすと正座席数は減ります。もし6台に収まりきらない場合は、車椅子を使っている方が正座席へ移乗することで正座席数を減らさずに利用できるでしょう。

座席レイアウト

座席レイアウトは中・大型バスの場合、車体中央部にリフトのドアがあるため、中央列に車椅子を設置するのが通常です。車椅子は通路を挟んで左右に1台ずつ、車椅子席の台数を増やす場合は列を増やします。

車椅子の前後列に通路を挟んで2座席、1列あたり4座席の正座席を設置します。最後部座席は5座席です。
後部正座席は、向きを合わせてサロンバス仕様にできる場合もあります。

マイクロバスや小型バスの場合は、最後部に車椅子を固定、その前列に通路を挟んで右側が2座席、左側が1座席のレイアウトです。

種類別の比較

大型バスは車体中央部、左側にリフトを設置しています。正座席を取り外すことで、車椅子のスペースを確保しており、車椅子席数の変更が可能です。

マイクロバスや小型バスは、後部にリフトもしくはスロープを設置しているため、多くの荷物の収納は難しいでしょう。

リフト付きバスの設備

リフト付きバスの設備は、通常の貸切バスと同じ場合が多いです。設備の例は以下の通りです。

  • 冷蔵庫
  • 湯沸器
  • カラオケ
  • モニターシステム
  • CD・DVD

トイレは付いていない場合がほとんどです。車椅子の乗り降りは多少時間がかかるため、こまめに休憩をとり余裕を持った移動スケジュールを立てましょう。

リフト付きバスのメリット

リフト付きバスのメリットを以下に解説します。

車椅子に乗ったまま移動できる

車椅子に乗ったまま移動できることが一つ目のメリットです。

リフト付きバスの多くは、車椅子を車内に固定し、車椅子を座席として使用できます。

介助者の労力を軽減できる

リフト付きバスの利用は、介助者の労力を軽減できます。とくに車椅子の台数が多い場合には、よりメリットを感じるでしょう。

また、車椅子の乗り降りにかかる時間を削減できることもメリットです。

乗務員にサポートを受けられる

リフト付き貸切バス(福祉バス)を貸し出しているバス会社の多くは、乗務員によるサポートも行っています。

車椅子の乗り降りをサポートしてもらえることで、より安全に旅行を楽しめるでしょう。

リフト付きバスを貸切るときの料金

リフト付きバスを貸切る際の料金を解説します。貸切バスの料金は、利用する時間と距離から計算し、リフト付きバスは特殊車両であるため割高です。

マイクロバスや小・中・大型バスなどバスの大きさによっても料金は違います。バスの貸切り料金には以下が含まれています。

  • バス(車両)貸切り代
  • 運転手の人件費
  • 燃料代(ガソリン代)
  • 事故発生時の保険代(損害賠償責任保険)

料金設定方法

料金設定方法について、当日かかる可能性がある費用とリフト付きバスの料金目安を解説します。

当日費用

貸切バスの料金には、有料道路・高速道路の料金や駐車料金は含まれていません。当日になって慌てないよう、事前に確認しておきましょう。

有料道路及び高速道路料金

有料道路及び高速道路の利用料金は普通の貸切バスと同じです。バスの大きさにより料金が変わります。
車種別の料金区分は、以下の通りです。

車種 マイクロバス 小型バス 中型バス 大型バス
料金区分 中型車 中型車 大型車 特大車

小型バスの料金区分は「中型車」、中型バスの料金区分は「大型車」であるなどバスの大きさと料金区分は違うため注意しましょう。

駐車料金

場所により無料の駐車場もありますが、有料の駐車場もあります。駐車料金は、1回の駐車に付き3,000〜3,500円くらいがおおよその目安です。

目安となる料金

リフト付き貸切バスの目安となる料金は以下の通りです。

車種 ミニバンタイプ マイクロ・小型バス 中型バス 大型バス
リフト付きバス料金 要相談 130,000円〜 150,000円〜 170,000円〜
通常の貸切バス料金 77,000円〜 95,000円〜 110,000円〜 130,000円〜

上記の料金目安は、東京発で平日10時間、250km走行した場合の目安です。バス料金は、2023年8月25日に国土交通省が公示した「新公示運賃額」で下限金額が決められています。
参照:公益社団法人日本バス協会「運賃・料金が変わりました」

そのため、極端に安い料金で借りられることは無いでしょう。また、利用するバス会社や時期などの条件により料金が違うため、まずは見積もりを出してもらうことが大切です。

リフト付きバスを借りる際の注意点

予約は早めに

リフト付きバスの予約は早めにしましょう。リフト付きバスは、普通のバスより台数が少ないため、借りたいタイミングで借りられるとは限りません。

利用できる車椅子の数を確認する

利用できる車椅子の数を確認することは重要です。固定できる車椅子の台数を確認し、希望にあったバスを借りましょう。

また、正座数を確認することも大切です。

荷物が積み切れるか確認する

荷物が積み切れるかを確認することも大切です。一般的な貸切バスは、大きなトランクルームに多くの荷物を積載できることが最大の魅力ですが、一方でリフト付きバスの場合は、リフトを収納するためにトランクルームのスペースを一部使っています。

車椅子を固定せずトランクルームへ収納する場合では、トランクルームのスペースを使うため他の荷物が積めるか確認が必要です。

リフト付きバスに関するよくある質問

リフト付きバスに関するよくある質問をまとめました。

車椅子の数は当日でもすぐ変更できますか?

車種によって定員が決まっていますので、範囲内であれば変更可能です。
ただし、乗車できなくなる可能性もありますので、バス会社へ事前のご相談をお願いします。

どうして普通のバスより高いのですか?

リフト付きバスを所有しているバス会社が少なく、通常の貸切バスより設備が特殊なため高くなる傾向にあります。

車椅子の台数が少ない場合は普通のバスを借りた方が費用面で得ですか?

得になる可能性もありますが、リフト付きバスの最大のメリットは車椅子に乗りながら乗降車がラクに可能なことです。
通常のバスよりも補助約の方の人数を増やしたり、様々なご負担も増えますので、費用面以外も念頭に置いてご検討ください。

固定するとはいえ長時間の移動でも車椅子では疲れませんか?

きっちり固定されていれば過剰に揺れる心配はありません。
もちろん、正座席に比べると座り心地は劣ってしまいます。「日常的に長時間座っていて疲れてしまった」などのご経験があれば注意する必要があります。

リフト付きバスにピッタリの利用シーン

リフト付きバスにピッタリの利用シーンは、例えば以下の場合です。

  • 特別支援学校や養護学校での修学旅行
  • 車椅子の方を含む団体の視察や研修
  • 老人ホームや介護施設の都内観光
  • 車椅子の方を乗せて空港までの送迎

リフト付き貸切バスを使えば、電車や路線バスのように乗り換えの手間がありません。途中ではぐれてしまうこともないため、団体の移動でも安心です。

また、出発から現地まで車椅子に乗ったまま移動できるため、さまざまな場所を観光しやすいでしょう。街中など、バスに乗ったまま観光する場面においても活躍します。

宿泊を伴う観光では、バリアフリーの宿泊施設を選べば快適な旅行を楽しめるでしょう。
送迎にリフト付きバスを使えば、車椅子の方も一緒に送迎可能です。

リフト付きバスを貸し出している会社例

リフト付きバスを貸し出している会社例は以下の通りです。あくまで一部のご紹介ですが、リフト付きバスを手配できるバス会社はとても少ないため、是非ご参考にして下さい。

エムズメッセ 北海道札幌市清田区平岡3条3丁目30-7 公式サイト
東和観光バス 宮城県登米市東和町米谷根郭104-31 公式サイト
群馬福祉交通 群馬県太田市新田小金井町1921-1 公式サイト
ジョイフル観光 埼玉県八潮市浮塚248-1 ISIビル6F 公式サイト
武井観光(籠バス) 千葉県千葉市若葉区坂月町215-1 公式サイト
東京ヤサカ観光バス(舎人営業所) 東京都足立区入谷9-18-21 公式サイト
越佐観光バス 新潟県長岡市寺泊敦ヶ曽根132-1 公式サイト
株式会社ワコーサービス 福井県敦賀市木崎54号19-1 公式サイト
丹生川観光 岐阜県高山市山口町1005 公式サイト
さやま交通 大阪府大阪狭山市茱萸木3-1381 公式サイト
奈良交通 奈良県大和郡山市白土町100-1 公式サイト
あづま交通 鹿児島県鹿児島市南栄1丁目7-13 公式サイト

まとめ

リフト付きバス(福祉バス)は、車椅子の乗り降りをサポートするリフトが装備されているため、数台の車椅子を含む移動には便利です。

ただし、料金が割高になることや借りられるバス会社も限られるため、予約は早めにしましょう。

どうしてもリフト付きバスが手配できない場合は、普通の貸切バスにすることで料金が抑えられる上に、予約がとりやすくなるなどのメリットがあります。当サイトをご活用のうえ、是非ご検討ください。

 

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